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  【GSミラージュの中、
   BLRの4人が黙っている】

「…………どれくらいの時間が過ぎたのか…………」

「…………雨の音だけが
 俺たちの沈黙の隙間を埋めていた……」

由佳
「ねっ! みんなっ!
 ほらっ! 元気出して!
 これ見てよっ!!」
「……『横浜GP予選結果!!』……」
「見てっ 見てっ!
 藤沢先輩の名前が
 こんなに大きく!!」
「あっ!! 赤碕の名前も
 出てるよっ」
「ほら、そのまんなかのところ」
「横浜GP本選!!
 期待の新星だって」
山田
「んっ!!
 ちょっとまった!!」
「この記事…………」
「難馬さんの事故の
 ニュースじゃんか……」

走り屋事故続出
死へのDRIVE!
過激なTUNEUPが影響か?

由佳 「興味本位の記事……  ……やな感じ」 「もういいよっ!  やめよ」 赤碕 「ちょっとまて……」 「このすみの記事………」

10年前の悪夢の再現……? 呪われた『横浜最速伝説!』

赤碕 「………10年前の悪夢………」 由佳 「呪われた横浜最速伝説……?」 赤碕 「10年前にも  走り屋の事故が続出していた……」 由佳 「たたりみたいなもの  なのかなっ?」 「あるじゃないっ…  道路にまつわる怪談とか  霊体験とか……」 赤碕 「難馬さんは、俺に…… 【声】が聞こえるって……  言ってた」 「……【声】からは  逃れられないって……」 「何の意味があるのか……  わからねえけど……」 藤沢 「憶測でものを言うのは  やめろ!!」 「『横浜最速伝説』と  難馬の事故に関連性など  あるはずがない」 「あるのはただ一つの事実だ。  難馬とはもう2度と走れない……」 「アイツはもう……  オレたちのそばにはいないんだ……」

HERE COMES THE NEW CHALLENGER!! DRIFT DANCER(S) GENJI KATOU

※ゲーム画面ではCHALLNGERになってますが  スペルミスではないかと思われます。 「……奴らはやってくる……」 「……いつだって突然に……」 「……こっちの事情なんて  おかまいなしさ……」 「激しい雨の夜……  NorthYOKOHAMA……  3rdKEIHIN……」 「……3京の黒い悪魔は現れる……」 「……くだらねえ……」 「GSに現れた黒のSW2000Gは  そう呼ばれてる奴だった」 「箱根DriftDANCERS」 「俺たちのテリトリー外の  TEAMからの挑戦者」 「挑戦を受けなければ  面子がたたねえはずだが…」 「藤沢先輩は走るつもりはないって  冷たく言い放ったんだ」 「開通したばかりの3rdKEIHIN  ……雨に濡れた路面を嫌ったのか……」 「……藤沢先輩らしくねえ……」 「さっきのムキになった  怒り方だってそうさ……」 「……難馬さんの死で  おかしくなっちまったのか……」 「藤沢先輩が走らねえなら  ………俺が走る………」 「……3京の黒い悪魔……」 「……相手なんて誰でもよかった……」 「激しい雨を切り裂いて…………  どこまでも走っていきたかったんだ」 「そうさ、おかしいのは  俺の方なのかもしれない……」 ☆ 赤碕 「雨の3rdKEIHIN……  黒い悪魔と呼ばれる走り屋……」 「BATTLEの前に  寄っていくところはあるのか?」 ★   a)GAME SAVE   b)MACHINE COMPLETE   c)TUNESHOP SPENCER   d)BODYSHOP MURAOKA   e)GO TO 3rdKEIHIN <a)を選択> →GS画面へ →☆へ戻る <b)を選択> →コンプリート画面へ →☆へ戻る <c)を選択> →ショップの処理へ →☆へ戻る <d)を選択> →ショップの処理へ →☆へ戻る <e)を選択> 赤碕 「雨の路面は、TRICKYさ……」   x)関係ないさ……   y)……準備が足りない <x)を選択> →後述の【3京の黒い悪魔】へ <y)を選択> →★へ戻る 【3京の黒い悪魔】 「フロントガラスを叩く  ……土砂降りの雨……」 「堂々巡りのワイパーが  必死で抵抗する……」 「……道の先はかすんで見えやしねえ……」 「街を行き交う傘の花……  NorthYOKOHAMAを抜けると  そいつは待ってた……」 「……3京の黒い悪魔……」 「……今夜の獲物に喰らいつくために……」 →バトルへ <<分岐>> (a.勝った場合) 赤碕 「たいしたことないな」 「3京の黒い悪魔……  あんたのことだろ?」 (加東) 「ヘッヘッ……  直線は気持ちいいだろ。  踏んでりゃいいからな」 「関東は楽でいいぜ。  馬鹿でも走れる。ステアもいらねえ」 赤碕 「負け惜しみは  見苦しいな……」 「悪魔さんよ」 加東 「ヘッヘッヘッ……  オレは箱根DriftDANCERSの  加東源児ってもんだ」 「おまえ、BayLagoonの  藤沢か…」 赤碕 「………人違いだ。  用がないなら  話はそこまでにしてもらう」 加東 「ヘッヘッ……おまえが  誰でもかまいはしねえ」 「藤沢に伝えとけ。  箱根で虎口が待ってるってな」 「ヘッヘッ……  負け犬のまま、逃げてても  しようがねえだろってな」 (b.負けた場合) (加東) 「ヘッヘッ……」 「関東は楽でいいぜ。  馬鹿でも走れる。ステアもいらねえ」 「踏んでりゃいいからな」 赤碕 「………………」 加東 「ヘッヘッヘッ……  オレは箱根DriftDANCERSの  加東源児ってもんだ」 「藤沢に伝えとけ。  箱根で虎口が待ってるってな」 「ヘッヘッ……  負け犬のまま、逃げてても  しようがねえだろってな」  【ポエムシステム発動】  【3rdKEIHINを疾走する赤碕】 『負け犬のまま、逃げてても  しようがねえだろ』 「……箱根DD・加東の残した言葉が  俺を動揺させてた……」 「……走りの世界は非情なもの……」 「……一度でも負けは負けだ……」 「…………いつだったか…………  藤沢先輩がつぶやいた言葉……」 「……藤沢先輩が箱根の使者と  バトルを避けた理由……」 「……すべてがつながる気がした……」 「……悪い方向に……」 「藤沢先輩を負かした奴が  HAKONEにいる……」 「……藤沢先輩よりも速い奴が……」 「……藤沢先輩は、そいつを恐れてる……」 「……冗談じゃねえ……」 「……俺は、わいてくる疑惑を  打ち消そうと必死で抵抗してた……」 「……いまは走るしかねえんだ……」 「……藤沢先輩を信じてな……」 「難馬さんも沢木も……  俺の中でつぶやいてた」 「声が聞こえたわけじゃないけど  ……アイツらは俺のそばにいる……」 「沢木も……難馬さんも……」 「……俺と走ってる……」 「……そんな気がした……」 「俺はすべての疑問に確証を得るために……  藤沢先輩のマンションを目指してる」 「……満足する答がなかったなら……」 「……そこで、THE ENDさ……」 「……3京の緩いコーナーをぬけると  雨は急ぎ足で過ぎ去ろうとしてた……」 「……雨にかすんだ空……」 「……なにかが生まれる……」 「……そんな予感がしてたんだ……」  【ポエムシステム終了】  【藤沢のマンションへ】 藤沢 「……言いたいことは  それだけか?」 赤碕 「ああ…………」 藤沢 「オレが恐れてる……?  箱根のあいつ……  虎口とやるのを……」 「……恐れてる…か……  確かにそうなのかも  しれない……」 赤碕 「認めないでくれ……  そんな簡単に……」 「藤沢先輩は……  俺たちとは違う……」 「誰も見たことない  最速の彼方へと行ける……  そんな種類の人間なんだ」 「俺たちに  夢を見させることのできる  選ばれた走り屋……だろ?」 「だから……認めないでくれ  そんなにあっさりと……」 藤沢 「最速の彼方へ行ける……  ……走り屋か……」 「赤碕……走りの世界には  ある一線を越えてる奴等がいる……」 「…………死線…………」 「……死への恐怖を厭わない走り屋……」 「人間の条件ってヤツがあるなら……」 「死を恐れる気持ちは  おそらく、そのひとつだ」 「死ぬことを恐れない者を  『人間』と呼べるかどうか……  ……オレにはわからない」 「……そいつと走ってるとな……」 「引きずられる……  人間を越えた闇の世界に……」 「箱根の峠には……  そんな力をもった魔物が  棲んでるんだ……」 赤碕 「箱根に棲む……魔物……?」 藤沢 「……箱根の虎口美春……」 「箱根峠の皇帝の名を  継承する走り屋……」 藤沢 「……オレが唯一完敗した男……」 「……あれは、2年前のバトルだった……」 「…………オレか虎口か…………  ふたりのうち、どちらかが……」 「……箱根の皇帝の名を継承する……」 「……1度きりの真剣勝負……」

1997年3月14日PM3:00 Hakone 走り屋の聖地

 【ポエムシステム発動】  【曲がりくねった登り坂での   2台が併走する激しいバトル】 藤沢 「サイドバイサイドのツインドリフトで  前を走るパートナーが遅かったなら  おまえは、どうするんだ?」 虎口 「どうする、だと…?  意味がわからんぜ」 「あおるさ…………」 「俺は変わらず突っ走るだけだ。  走りの世界は  きれいごとじゃねえんだ」 「俺についてこれないヤツ  俺を邪魔するヤツ  そいつらは走る資格もねえ」 「俺と同じ道に上がる資格はねえ!」 藤沢 「一歩、間違えたら  どちらも死ぬかもしれない」 「それでも、おまえは  あおり続けるのか?」 虎口 「そうだ。  俺がもし逆の立場でも  そうされたほうがいい」 藤沢 「仲間よりも、最速の記録が  大事ってわけか?」 虎口 「最速の記録……!?  笑わせるな!!」 「いいか? 最速の走りってのは  誰かが叩き出した走りの記録を  破るために走るってわけじゃねえ」 「道はただそこにある。  俺が走るその先に……。  俺が走るから、道があるんだ」 「どこまでも速く…強く…遠くへ……。  それは俺の中から出る  果てしない高みへの憧憬」 「道があるから走るんじゃない。  俺がここにいるから  突っ走るしかない…」 「誰も成し遂げたことのない領域へ  俺は突っ走りたいんだ」 「敵なんていないぜ…………。  敵は……俺自身だ」 (藤沢) 「オレたちはバトルに夢中で気づかなかった……  目前に一台のElephantが迫ってた」 「オレたちの勝負はそこまでだった。  ……ブレーキをふんだのは  オレのほうだ」 「……あいつには見えてなかったんだ……」 「……道の先だけしか……」 「……まわりは関係ない……」 「……誰と走ろうと関係なかったんだ……」 「……このRACEの後……」 「……虎口は箱根の皇帝の名を継いだ……」 「…………そして…………」 「……オレは、峠を降りたんだ……」  【ポエムシステム終了】 藤沢 「心配するな…………。  翔……」 「明日、オレたちは箱根に向かう。  山田と由佳には連絡済みだ……」 「それで満足だろ……?」 「オレは……もう一度……  虎口と走る……」 「それに……あとひとつ……」 「箱根には  オレの走りの師匠だった人がいる」 「10年前から走り屋だった……  オレに『横浜最速伝説』を教えた人だ」 「おまえたちの知りたいこと……  『横浜最速伝説』の真実……  なにか、わかるかもしれない」 「……遠征は……  なにより気分転換になる」 「オレたちには  傷ついちまった心の痛みを  癒やす時間が必要なんだ……」 「それに、翔……おまえは  虎口の走りを知っておく必要が  あるしな」 藤沢 「忘れるなよ……翔。  おまえもな……」 「最速の彼方へと行ける……  そんな種類の走り屋なんだ」 【The Night is COMPLETED】

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