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魔境の鉄人RACE〜序章

赤碕「魔境の鉄人RACE……?」
山田「じゃんか!」

〜BAYLAGOON埠頭〜
赤碕「…またWON−TECの残党が何か悪企みをしているのでは?」
山田「優勝賞品は、なんでも願いが叶うスイッチじゃんか!」
赤碕「…冗談にもならねえ。誰から聞いたのか知らないが
そんな胡散臭い話…PASSさ…」
山田「赤碕…おまえ何にもわかってないじゃんか」
赤碕「……!」
山田「WON−TECは21世紀の科学療法で、
あの川志摩サトル博士を蘇らせたらしいじゃんか!」
赤碕「……バカな!」

〜数日前、深夜、WON−TEC廃工場跡地〜
?「……お前にはまだまだ利用価値がある……」
?「……私の為に働いてもらう……」
川志摩「………」

〜再びBAYLAGOON埠頭〜
赤碕「……あり得ない話さ」
赤碕「だが、もしかしたら…」
赤碕「難馬さんや沢木を生き返らせられるチャンス
   なのかもしれねえ」
山田「………!」
山田「…(おれおれ…)」
山田「…(自分の欲望のことしか考えてなかったじゃんか!)」
山田「(こういうところって、赤碕は大人なんだよな)」

山田「そうじゃんか!」
山田「もちろんおれも、そう考えていたところじゃんか!」
赤碕「…だが、どこにENTRYすればいい?」
山田「心配しなくても、おれも赤碕もENTRY済みじゃんか!
   持つべきものは友じゃんか!」
辻本「もちろん俺もENTRYしたゼ」
赤碕「…辻本!?」
辻本「俺たちが優勝して、沢木や難馬を生き返らせる…!」
またとないチャンス…だろ?」
赤碕「藤沢先輩は?」
山田「いま、スリジャヤワルダナプラコッテGPに出ていて、全然つかまらないじゃんか」
赤碕「スリ…?なんだって?」
山田「東南アジア初の公道をクローズドサーキットとして使用した大規模なGrandPrixRaceじゃんか!」
辻本「国際電話もつながらないゼ、なんせこの空だ」
赤碕「……!」
赤碕「紅の月が、蘇った…!」

〜レーラグ世界・豆知識〜
この世界では、たびたび紅の月が出現し、妨害電波を出す。その間、国際電話は通じない。
その際は、国内の通話ですら、片手に余るほどの巨大な携帯電話が必要となる。

〜COSMIC BIG WHEEL前〜
鈴木「もうっ!心配性なんだから!」
鈴木「藤沢先輩にはメールもしておいたし、赤碕に山田クンに辻本さんが出場するんでしょ!」
鈴木「赤碕、横浜最速の男なんでしょ?負ける要素がないよっ!」
赤碕「…はじめてのコースさ」

鈴木「そう思って、かわいいメカニックが色々と調べておいたよ」
鈴木「今回のRACEは魔境の鉄人レース。コースは一切の謎に包まれているの」
鈴木「スタート地点からゴール地点まで一本道。それだけが唯一わかっていることなの」
鈴木「もしかしたら、道なき道を行くコースかもしれないわ。色々なタイヤを用意しておいたから、路面や状況によってこまめに交換してね」
赤碕「これまで雨の路面だろうが、雪道だろうが走ってきた…心配はいらないさ…」
鈴木「車に乗って、BayLagoon埠頭に21:00に集合。怪しさムンムンね。RACEの協賛は…」
鈴木「あっ…」
赤碕「………!」


協賛:NEO・WON‐TEC

魔境の鉄人レース
STARTING GRID
1.赤碕 翔(86-Lev)
2.山田 健三(CVC1800)
3.辻本 アキラ(Sil-80)
4.Unknown(DiabloGTR)
5.Unknown(Diablo???)
6.Unknown(Diablo???)

赤碕「けたたましいスキール音。RACEはいつの間にか始まってやがった」
赤碕「…記憶を遡る…」

21時ジャスト。BayLagoon埠頭。
赤碕たちは突然現れたLimousin、およびそこから降りてきた黒服たちに囲まれていた。
黒服「降りろっ…車からっ…!」

山田「何をするじゃんか〜」
辻本「このやり口…やはりWON-TECの仕業に違いないゼ」
赤碕「冗談じゃねえ…」

黒服「おまえらには、しばらく眠っていてもらう。」

赤碕「俺の鼻づらに白い布が押し付けられた…」
山田「やめるじゃんか〜!暴力反たぃ……ZZZ」
辻本「…ZZZ」


赤碕「…というわけで、目を覚ました俺は、再び86のドライバーズシートに乗せられていた…」
赤碕「山田や辻本は…同じように目を覚ましているだろうか?」
赤碕「聞いたこともねえ不気味なノイズ音を伴って、放送が俺の耳に飛び込んできた」

放送「EVERYONE、魔境の鉄人レースへWELCOME!!」
放送「このレースは区間ごとのデスマッチ制です!」
放送「ひと区間につき1名が脱落!全5区間が終わり、残った1名に、願いが何でも叶うスイッチが与えられます!ワァオ!」
放送「FIRST STAGEは0-400!!ただしマシンコンプリートは禁止とします」
放送「乗ってきた車にそのままで走っていただきます!」

赤碕「」
赤碕「……バカな!」
赤碕「…俺の車は、ノーマルの86-Levに変更されていた…」
赤碕「見回せば、周囲はDiabloTunedCarばかり…」
赤碕「嵌められたっ…!」

〜モニタールーム〜
黒い影1「…ククク…」
黒い影1「…話にならんな…」
黒い影1「…横浜最速…偽物はしょせん偽物だっ…!」
黒い影1「やれっ…!構わぬっ…!続けろっ…!」
黒い影2「…かしこまりました」

放送「スタートォォォォォ!!!」
赤碕「相手はDiablo……!」
赤碕「こっちはどノーマル…!」
赤碕「終わった…!」
赤碕「Diabloがゴールに次々と吸い込まれていく…!」
赤碕「そして俺は最後尾…!」
赤碕「いや…!」
赤碕「山田が…発進して…いない…!?」

山田「赤碕…」
山田「…おまえが最後の希望じゃん…」
山田「…しばらくのグッドバイじゃんか…」


山田「………ZZZ」

ズッガァアアアン!!CVC1800は、仕掛けられていた爆弾により跡形もなく大破した。
放送「山田選手、轟沈――――!」
放送「RACEは2ndステージに突入―――」

赤碕「山田…!待ってろよ…必ず俺がNEO・WON-TECの野望を打ち砕いてやる」
辻本「俺も忘れちゃ困るゼ」

STARTING GRID
1.Unknown(DiabloGTR)
2.Unknown(Diablo???)
3.Unknown(Diablo???)
4.辻本 アキラ(Sil-80)
5.赤碕 翔(86-Lev)



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