【高橋の最終試験】 【以下4つ、ポエムシステム】 (c.1回目の負け) 高橋 「……なんだ〜〜  このていたらく……もう一度だ!!」 (d.2回目の負け) 高橋 「はあ〜〜  仏の顔も3度までだぞ……」 (e.3回目の負け) 高橋 「…………しかたねえなあ。  合格ラインにはほど遠いが  藤沢のきっての頼みだ」 「大負けにしとくぜ…………。  今度来るときまでには  もちっと練習しとけよ」 「せっかくのクルマが  泣いちまうぜ……」 「GARAGEに行って見ろ……  そんで、反省でもしとけ」 (f.勝ち) 高橋 「よっし!! まずまず  合格のラインってとこだ」 「おまえさんの実力はよ〜く  わかった」 「藤沢がおまえに譲った理由も  わかる気がするぜ……」 「よっし!!  店に帰ってGARAGEの中を見てみ。  驚いて腰抜かすなよ〜〜!!」 【以上、ポエムシステム】 →【10年前の因縁】へ 【10年前の因縁】 「……藤沢先輩からのギフト……」 「WINDYのGARAGEに  眠ってたのは、横浜GP仕様の  GTRACEマシンだった……」 「……このGTマシンのレンタル権……」 「……藤沢先輩は  俺に譲るって言うんだ」 「自分はRSで出場する……  RSが、オレのこだわりだから……」 「藤沢先輩はその事実だけを  淡々と告げて  独りで横浜に帰ってった」 「同時に……藤沢先輩の計らいで……  俺の車は、WINDYで徹底的に  オーバーホールされることになった」 「……その真意は何なのか……?」 「……【声】が聞こえる……」 「……死をもたらす【声】……   ……横浜GPの時……  なにが起きるかわからない……」 「本当はそれが  俺にこのGTマシンを  譲る理由じゃないのか……」 「俺の車をオーバーホールするのは  俺の行動を制止するため……」 「あくまでも……  藤沢先輩が独りで  戦うため……」 「そんな風に思えてならなかった」 「……何も言わず……  WindyのGARAGEで  磨き上げられたマシンが  俺を待っていた……」 「……俺はただ待つしかなかった……」 「……時が過ぎゆくのを……」 高橋 「邪魔するぜ。  おまえさんに話がある……  ちょいと、顔貸してくれ」 「そこらを一周だ……  つきあえよ……」 「……おっ! そうだ、おまえさん  オレのZeta……  運転してみたいだろ?」 「なっ……乗ってみたいだろ?」   a)そうだな……   b)……助手席にしとく <a)を選択> 高橋 「しようがねえなあ……  そんなに頼むんなら一回だけだぜ」 「ぶつけたりすんなよ〜」 「俺は、高橋九弐輝のZetaの  Driver'sSEATに  座った……」 「10年前から走り続けてる車……  傷だらけのステア……  深く刻まれた走りの刻印……」 →c)へ <b)を選択> 高橋 「なんだと!!!!!!!」 「つまんねえ遠慮しやがって  こんにゃろめ!?」 「俺は、高橋九弐輝のZetaの  NaviSEATに乗り込んだ」 「10年前から走り続けてる車……  古ぼけてほこりじみた内装  剥げ落ちたダッシュボード……」 →c)へ c) 「…………俺は…………  どこか懐かしい記憶を  辿るような……」 「……そんな既視感に襲われた……」  【ポエムシステム発動】 「高橋九弐輝は、藤沢先輩から  横浜で起きていることを  既に聞いていたようだった」 「…………藤沢先輩にも…………  謎の【声】が聞こえてること……」 「……その事実を除いて……」 「……藤沢先輩が黙っているなら……  俺から、話すわけにはいかない」 「……そんな風に思えた……」 高橋 「……10年前のことだ……」 「オレたち……このオレのZetaも……  織田の野郎も……  バリバリの現役だった頃……」 「当時、とんでもねえTUNEの  Zeta3000が『横浜最速』の記録を  次々と塗り替えてった……」 赤碕 「……横浜最速伝説……?」 高橋 「そうだ……あのZeta3000は  『伝説』だったぜ………  今も昔もなあ…………」 「真っ黒けのBODY……  夜の闇に溶け込んで  どこからともなく現れる……」 「金属質の嫌な音のマフラー……」 「生きてるみたいに艶めかしくて  気持ちわりいエアロパーツ……」 高橋 「…………DiabloTUNE…………」 「あのZeta3000には  悪魔が乗り移ったんだってな…  当時はそう呼ばれてた……」 赤碕 「……DiabloTUNE……?」 高橋 「黒光りする不気味なオーラっていうのか?  走りの悪魔に選ばれた走り屋だけがまとう  不気味な雰囲気のするな……」 「…………そんな車だったんだ…………  Diablo……Zeta3000は……」 「……追いかけてRACEした走り屋は  次々に事故って死んじまった……」 「DiabloZeta3000の走る  闇の力に引きずられるようにな」 赤碕 「……異常なSPEED領域での  BATTLE……」 高橋 「藤沢から聞いたぜ…………  事故現場の写真も見せてもらった」 「……おまえさんの死んだ仲間の……  乗ってたSEVEN……」 赤碕 「……難馬さんのSEVEN……!?」 高橋 「……そうだ……難馬……  当時、走ってた兄貴と同じ……  ロータリーエンジン……」 「その事故ったSEVENはおそらく……  …………DiabloTUNEだ…………」 「……10年待ったぜ……」 「…………DiabloTUNE…………  きっちり落とし前をつけてやる……」 赤碕 「10年前……何かがあった……?  個人的事情ってやつか……」 高橋 「わけえ時にはよ……誰でもひとつやふたつ  思い出しては悔しくて眠れなくなるような  苦い経験をするもんだ……」 「DiabloTUNEはよ……  オレのあおくせえ青春に置いてきちまった  忘れもんだ…………」 「できるもんなら、取り返したい……  大切な忘れものなんだ……」  【ポエムシステム終了】 高橋 「すまねえな……  しゃべりすぎちまった」 「おまえさんに乗ってもらう  あのGTマシンはなあ………………」 「10年前一度も勝つことができなかった  DiabloTUNEのマシンに勝つために  組んだもんなんだ」 「あの頃はオレも駆け出しペーペーの  TUNERだった」 「仲間がDiabloのZeta3000と走って  事故ってな……」 「それ以来の……腐れ縁ってわけだ」 赤碕 「…………横浜GP…………  勝つことでなにかが変わるのか?」 高橋 「どうだろうな…………」 「横浜GP……表彰台におまえが乗れば  オレの中でなにかがすっきりと片づく  ……そうやって自分を納得させただけだ」 「DiabloTUNEが復活するなんて  これっぽっちも思っちゃいなかった」 「………横浜GPに  DiabloTUNEのマシンが  出場してくるとは限らないだろ……」 「……おまえさんに聞かせたのは  ただの思い出話だ……」 「オレとこのZetaのなあ……  ちょいと浪花節のきいた  思い出話だ……」 「いいか〜! 約束だ!  必ず勝って帰ってこいよ」 「あれだけのRACEだ。  経験すれば、おまえさんも  ほんとの走り屋ってもんになる」 「ほんとの走り屋ってやつはよ……  便秘の後のウンコみたいなもんだ〜」 「一世一代の大勝負の前は  黙ってな、ひとりで堪える」 「そんでな、爆発させろ!  RACEにすべてをぶつけてこい!」 「悔いは残すな〜 言い訳はするな〜!  だせるもん、だしてこい!  すっきりとな〜!」 「……したらば、帰ってこい」 「そんときは  なんでも教えてやっから」 「いいか〜 Raceの後の約束は  たくさんしとくもんだ〜」 「オレみたいなオッサンとじゃなくて  わかくてピチピチしたギャルとの  約束がいいだろな〜」 「どんなくだらんことでもいい。  こっちの世界のことをしっかり  覚えとけ〜」 「……したらば、帰らなけりゃって  思うからな」 「GPレベルの走りになれば  ハイスピードコーナーの先は  あっち側の世界だ〜」 「気がゆるんだら、誘われちまうぜ」 「向こう側への声によ〜。  見えない深い闇からの声だ」 「聞こえてきたら、思い出せよ〜」 「おまえさんと約束したもんが  ゴールの先で待ってるってな〜」 「…………いつだって  おまえさんを迎えてくれる連中が  いるってことをな〜」 高橋 「……オレはまってるぜ……」 【The Night is COMPLETED】