FEW NIGHTS LATER        数日後…… 4thNight StarFallNight 【プロローグ開始】 「沢木の事故から……  幾つかの夜を数えた」 「……アイツの容体は  変わらなかった……」 「それがいいことなのか  悪いことなのか……」 「誰にも……  判断はできなかった」 「……それぞれの想いを抱えて……」 「……俺たちは、久々に……  TEAMで集まることになった」 「…………藤沢先輩から  大事な知らせがあるっていう」 「山田は電話で  早くみんなの顔が見たいって  言ってた……」 「傷の舐めあいはまっぴらだが……  藤沢先輩の強い言葉を聞きたい」 「……その気持ちは  誰もが一緒のようだった」 「そうさ……俺たちは  押しつぶされそうになってたんだ」 「……底知れぬ不安ってヤツに……」 【BL埠頭】 藤沢 「これを見てくれ……」 「このかけら…  沢木のSIL-14の事故現場で見つけた  テールランプの破片だ」 「もろくて小さい……」 「こわれちまって、はじめてわかる。  ちっぽけなもんだ」 「オレたちの追いかけてるものも  このテールランプと同じ……  そんなものかもしれない」 「走りってやつも、な…………  きっと、ちっぽけなもんだ」 「だけどな…………」 「沢木は言ってたぜ…」 「オレたちには……  走りっきゃねえんだ……  ってな」 「乗せてるものは、たくさんあるぜ」 「命は賭けるもんじゃない。  どうしようもなく  乗っかっちまうもんだ」 「乗っかっちまう重さに耐えられなければ  …………怖ければ…………  走るのはあきらめるしかない」 「誰よりも速くなるってことは  そういうことだ」 「挑むのも逃げだすのも  オレたち次第……」 「いいか……今日、俺たちが  ここに集まったのは……」 「過去を振り返るため  なんかじゃない」 「明日の走りに……  誓うためだ……」 「…………おまえたちも  噂に聞いたことがあるだろ?」 「………横浜GP………」 【ムービー開始】 「横浜GP」 横浜全市の公道を クローズドサーキットとして使用する 世界にも類を見ない大規模な 公道GrandPrixRace 横浜地区の予選が今週末、開催される。 【ムービー終了】 藤沢 「横浜GrandPrix!」 「オレたち走り屋が待ちに待った  世界初の公道グランプリレースだ」 「公道で走ってるオレたち  誰もが優勝するチャンスがある」 「どんなにちっぽけなチャンスでも  賭けてみる価値はある」 「……オレは降りないぜ……」 「スタートラインを踏み出さなければ  わからないことがきっとある」 「昨日、連絡があった……」 「悪いな……  オレは、予選免除でGP本選への出場権を  獲得することになった」 「オレたち、TEAMには  予選出場権が、あとひとつ  与えられてる……」 山田 「あやまることないっス!  すごいじゃないスか!」 難馬 「チームからの残りの代表は  1名か…」 赤碕 「……………………」 藤沢 「横浜GP予選は1週間後だ」 「オレたち、BLRの代表者は  明日、横浜GPのメインコースとなる  NorthYOKOHAMAで  1度きりのレースで決める」 「走りの世界は、非情なもんだ……。  一度でも負けは負けだ……」 「……一度敗れたものが……  そのまま立ち直れないことだってある」 「だがな…  どのみち勝ちあがってかなければ  どんな奇跡もおきやしないんだ」  難馬 「おれは異論はない。  な、赤碕!?」 赤碕 「…………ああ」 由佳 「ねっ!! みんな  走ろうよ!!」 「代表決定戦だからって  ぎくしゃくするのもなんだしさっ」 「ねっ!! そうしよ!!」 藤沢 「そうだな……  久しぶりに、TEAM走行としゃれこむか」 山田 「横浜GP…………  (おれの人生最大の   チャンス……)」 由佳 「沢木クンのぶんまで  わたしたちが盛り上げなきゃ!!」 「誰もが、わかってた。  藤沢先輩が無理して  俺たちを励ましてるってこと」 「だから、嘘でもいいから  応えてやらなきゃならないってこと」 TEAM BAY−LAGOON RACING The fastest of YOKOHAMA TEAM BAY-LAGOON RACING since 1997 Base Point:BAY-LAGOON Wharf,Yokohama Warriors :boy 4,girl 1 Team Leader:Ikki Fujisawa Ace Driver:Ikki Fujisawa Second Driver:Kyoji Nanba 走行会 Bay-Lagoon short 【走行会後、ポエムシステム発動】 「自分ではどうしようもない  大きななにか…運命ってやつを  変えていけるのは  一握りの人間だ」 「横浜GP……………  勝つためのチャンスをつかむ。  誰にでもできることじゃない」 「俺たちがほんとに欲しかったのは  沢木のことを忘れられるチャンス。  そうさ………」 「ちっぽけな夢物語を  本気で信じるほど  俺たちは子供じゃねえんだ」 「横浜GP代表決定戦……  馴れ合いのチーム走行  なんかとは違う……」 「……勝つのは、たったひとり……」 「胸騒ぎはしてた。  奇跡なんて簡単には  おきやしない」 「浮かび上がる誰かがいるなら  沈んじまうヤツがいる」 「運命を操る神様がいるとしたなら  そいつが笑ってた」 「沈んじまったら  そのままOUTさ」 「ここまで走ってきたんだ。  暇つぶしの時間は過ぎた」 「俺はアクセルを踏み込む。  最速の彼方へ」 「俺の腕がステアリングをにぎる。  俺の足がアクセルを踏み込む」 「俺の意志で……  スタートラインを越えていく」 「身体の震えも  気持ちの震えも  俺のものだった」 「つかめそうな気がしたんだ。  ちっぽけなチャンスを」 【ポエムシステム終了】 【BayLagoon埠頭・ラジオ番組FMBAYが入る】♪は音符です 「♪〜〜FMBAY21〜〜♪」 「今夜から大流星群が地球に急接近〜〜♪」 「横浜の空にも星が舞いま〜す」 「願い事をするのには、絶好の機会ね」 「窓を開けて、見上げてごらん」 「あなたの大切な人も同じ星を見ているかも……」 「それでは、今日の1曲目」 「StarFallNight…………」 【BLRの車と入れ違いに、桜木町GTが来る】 (名も無き走り屋 くわえタバコ) 「てめえ  ひとりかッつ〜の!」 (名も無き走り屋 額にソリ) 「オレラ、桜木町GT  From NorthYKだッ!  夜露死苦!!」 (タバコ) 「ウオッス! 漢字違うッス! ※どう違うのか不明  副総長!!」 (ソリ) 「ナヌッ!!」 「……とにかく  スジは通したッ!!」 「娑婆羅!!」    ※さばら  【桜木町GTの車が散っていく   パッシングしてもセリフなし】  【オープニング終了】 →BL埠頭からスタート 【ベイラグーン埠頭】BAYLAGOON WHARF ≪<開始直後>≫ 赤碕 「桜木町GTの挑戦…………  NorthYOKOHAMAへの道が  開通したってことさ」 「走りの幅が広がる……  行ってみるか…見知らぬ街へ」 「走り終えるのは  それからでも遅くない」 ≪<BLTでバトル後?>≫ 赤碕 「桜木町GTの挑戦…………  NorthYOKOHAMAへの道が  開通したってことさ」 「走りの幅が広がる……  行ってみるか…見知らぬ街へ」 「走り終えるのは  それからでも遅くない」 菜々子 「チャオ!! 赤碕ちゃん。  今夜ものってる〜〜?」 「横浜GPも近いし、どんどんRACEよ〜〜!」   a)UnOfficialRACE ENTRY   b)……PASSさ <a)を選択> →UORへ <b)を選択> →終了 ≪<NorthYOKOHAMAから戻ると>≫ →この夜の【エピローグ】を参照 【GSミラージュ】GS MILLAGE ≪<一回目>≫ 「不自然にでかい声のいらっしゃいませ……  いつものGS・MILAGE……」 「そのはずだった……  だけど……………」 「似合わない深刻な顔をした難馬さんが  俺を待ってたんだ……」 難馬 「いいよな〜。  おまえは走る時間があってよ〜」 「おれはバイトあけないと  練習もできないからさ」 「空いた時間でSEVENの整備と  イメージトレーニングってやつだ!」 「おれ、今度の横浜GP  絶対出場すんだ〜」 「あとがねえからよ〜、おれ。  いつまでも  ちゃらちゃらしてらんねえしな」 赤碕 「……難馬さん…………」 難馬 「おまえには  まだわかんねえかもな〜」 「走りはじめたばっかだしな」 「おれさ〜  走り屋の兄貴がいたんだ」 「10年前に事故って  死んじまったんだけど」 「おれが中坊のころでな。  兄貴はSAVANNA乗ってて  渋くてかっこよくてな」 赤碕 「……そんな話  はじめて聞いたな」 難馬 「兄貴にあこがれて  おれも走り屋になった」 「いや、そうじゃねえか…」 「なにが兄貴を夢中にさせたのか  理解したくてなぁ」 「おれたち家族から  兄貴を奪ったもんがなんだったのか  知りたかった……」 「それがほんとのところかも  しれないな」 「しばらくはおれも夢中だった〜。  兄貴のことなんか忘れて  走りにとりつかれてなぁ」 「バイトと車にあけくれて……」 「……気づいたら  おれも兄貴と同じ年になってたんだ」 「最近、見えるんだ…  兄貴のSAVANNAが  おれのSEVENの前を走ってる…」 「どこまで走っても  おれは兄貴に追いつけやしない…」 「兄貴は……もういいんだ、やめろ、ってな  言ってるんじゃないかと思うんだ」 「同じところへは  来るんじゃねえ…ってな」 赤碕 「……それが……  難馬さんの知りたかったこと…?」 難馬 「完全にはわからないさ。  兄貴の車の前には、なにが走ってたのか…」 「だけどな、おれは兄貴にはなれないし  いまなら……  走りを辞めることができる」 「少なくとも、おれは  兄貴より長く生きることができるんだ」 「それがよう………  答えみたいなもんだろ」 「兄貴が当時使ってたTuneShopがあってよ。  最後にそこでTuneしてもらいたくてな……」 「金貯めてたんだけど  明日が本番じゃ、間にあわねえもんな……」 「なあ、赤碕…………  おれがこんな話したからって  おまえ……明日の勝負、手ぬくなよ」 「男ってやつはよ……  同情なんてされたら、おしまいだからな」 ≪<二回目以降>≫ 難馬 「さ〜て、仕事だ〜!!」 「GSするのか〜〜?」   a)GAME SAVE   b)……PASSさ <a)を選択> 難馬 「…………おう!  景気よくいこうな〜〜!」 →GS画面へ 難馬 「なあ、赤碕…………」 「明日の代表決定戦…………  おれに遠慮なんてするな……!」 「いいな〜〜!  絶対に手抜いたりするなよ……」 <b)を選択> 難馬 「そうか…………」 「なあ、赤碕……  明日は、おれとおまえの勝負だ。  悔いは残さないようにしような…」 ≪<ゲーム再開時>≫ 難馬 「なあ、赤碕…………」 「明日の代表決定戦…………  おれに遠慮なんてするな……!」 「いいな〜〜!  絶対に手抜いたりするなよ……」