★【約束の時間になり、BayLagoon埠頭に向かう   走り屋達にパッシングした時のメッセージ】 (山田) 「…………あっ!!  赤碕……!!」 「やめてくれよ!!  約束の時間じゃんか!!」 「…………おれ、ここから  BL埠頭まで最遅の時は  30分もかかっちゃうんだよ〜」 (由佳) 「(赤碕…………  わたしのパーツがほしいのかな?)」 「ほらっ!! 赤碕!!  遅刻しちゃうよっ」 (沢木・辻本) 沢木 「おう!! 赤碕!!  オレは燃えてるぜ!!  いつだって燃えてるぜ!!」  辻本 「……………………」 沢木 「おう!! バトルなら  あとでたっぷり相手になるぜ!!」 ≪<各所共通>≫ 【時間切れでイベントが発生しなくなった場合】 赤碕 「決戦の時間さ……」 「BayLagoon埠頭に  むかわなけりゃ……」 【沢木との対決前・BL埠頭】 <<分岐>> (a.GRAVEYARDで石川兄弟の話を聞いている)  →後述の【沢木との対決前その2】へ (b.GRAVEYARDで石川兄弟の話を聞いていない) (石川兄弟がやってくる) 石川兄 「オレたちを無視とは  いい度胸じゃねえか!」 石川弟 「RevengeRace……  今夜はただじゃすまないぜ」 石川兄 「ショータイムの準備は整ってる」 「復讐のパーティの  はじまりってわけだ」 赤碕 「……ショータイム……  今夜も茶番の繰り返しか」 石川兄(怖い顔) 「ケッ!!  生意気な野郎だぜ!!」  →【沢木との対決前その2】へ 【沢木との対決前その2】 <<分岐>> (a.第二氷川丸で葵に会っている)  →後述の【沢木との対決】へ (b.第二氷川丸で葵に会っていない) 「決戦前、高まる緊張を  ときほぐすため、俺は  BayLagoon埠頭を  あてどもなく歩いてた」   →d.へ (c.第二氷川丸で葵に会っていない・時間超過) 「仕事の都合で遅れてる  難馬さんを待つ間……  俺はBayLagoon埠頭を  あてどもなく歩いてた……」 「……夜と朝の狭間……」  →d.へ d. 「……第2氷川丸……」 「……なにかに  引き寄せられるようにして  たどりついた」 「そこに女がいたんだ」 女 「……静かね。  水のそばにいると  穏やかな気持ちになる」 「落ちつくの。  波の音、聞いていると」 「あなた  赤碕翔クンでしょ」 赤碕 「誰だ、あんた?  なぜ、俺の名前を知ってる?」 女 「わかるのよ。  あなたと私は…ここで  出会うことに決まってた」 赤碕 「……なに?」 女 「のってこない?  かわいくないのね」 「あなたの名前  『彼』から聞いたの。  私は川志摩葵」 赤碕 「彼……?」 葵 「…一輝。  あなたの先輩」 赤碕 「藤沢先輩?」 葵 「あなたのこと、よく話してるわ。  速くなれるやつが  チームに入ったって」 「若いやつだって。  走りはじめた頃の自分より速い……。  だから、『86』を譲ったんだって」 葵 「……18才?」 赤碕 「わるかったな」 赤碕 「なにを見てる?」 葵 「………光。  横浜の街の光……」 「綺麗よね……。  空と海におなじ街があるみたいに  光が反射して」 赤碕 「俺も時々、この埠頭で  夜を見てることがある」 葵 「……わからなくならない?  現実の街と水面に揺れてる街と  どちらが本物なのか……」 「そんなとき……  私たちは、境界にたっているの。  夢と現実の境界に……」 赤碕 「………………?」 「…………抜け出すのは簡単さ。  小石を投げれば、水面は揺らぐ。  海の街は、壊れてしまう」 葵 「壊れやすいほうが  美しくて……  価値があるのよ」 「それに………  現実だって  簡単に壊れてしまう」 「私は、海に映った  偽物の街のほうが好き……」 赤碕 「壊すのはやめておくよ……」 「野暮用がある……  話はそこまでだ」 「今夜、大事なレースね?  がんばって」 →後述の【沢木との対決】へ 【沢木との対決】 辻本 「今回のことは、すまなかった。  すべて、俺の責任だ」 「2度と起きないようにする」 藤沢 「それは済んだ話だ。  言い訳を聞きに来たんじゃない」 沢木 「おう! オレたちには  オレたちなりの解決手段があるよな!」 「それが、K・T・H!!」 「清き正しき走り屋道ってもんだ!」 辻本 「勝負は1度きり。  俺と藤沢の  TAIMAN-BATTLE……」 「どっちが勝っても、チームとして  結果は真摯に受け止める」 沢木 「恨みっこなし!  走りがすべて!  それがオレたちのやり方!」 「おう! 赤碕!  オレたちが前哨戦だ!」 「ただのエキシビジョンレースだと思うな!  おまえに本当の走りってもんを  教えてやる!」 藤沢    赤碕          辻本 「(………)」「(…うるせえ野郎だ…)」「(…はずかしい奴だゼ…)」 赤碕 「……なぜ、俺を  対戦相手に選んだ?」 沢木 「おまえは走りをわかってねえ!  見込みあるのによう!」 「速くなるぜ……いつかよう」 「オレは速いヤツと走りてえ!  それだけだあ!」 「おう! もたもたすんな!  いくぜ!」 TAIMAN RACE vs.Makoto Sawaki (NightRacers No.2warrior) Bay− Lagoon short NightRacers 沢木誠を撃沈せよ HIGH SPEED DRIVING RPG 【最終コーナーの手前で勝っていると沢木が事故る】 辻本 「沢木ーーーーーー!!!  なにやってんだああああ!!!」 藤沢 「辻本ーーーー!  離れろ!  危険だ!!!」 「おい! 誰か!!  救急車!!」 辻本 「畜生!! 馬鹿野郎!!  大馬鹿野郎……!!」 「…なにしてんだろ、俺…」 「壊れちまった  人形のように  手も足も動かねえ」 「………音が消えた。  鼓動の音だけが響いてる」 「俺はたしかに生きてる」 「だが…………」 「ここはどこだ……?  どうしてこんなにも静かなんだ。  なにも感じねえ」 「俺は、呼吸すらしてなかった。  空間から切り離され、俺だけが  生暖かい静寂に包まれてる」 「そこで俺は……………………」 「薄汚れたエンジンオイルにまみれて  流れる血が  真っ黒なアスファルトに染みていく」 「ただ、その風景を見てたんだ」 「覚えてるのはそこまでだった」 「……気づいたら  俺は病院にいた」 「どうやってここにたどりついたのかも  よくわかんねえ。  動転した記憶は、断片でしかない」 「……なにが起きたんだ?  俺はどうなっちまったのか」 由佳 「赤碕っ!!  もういいのっ!!」 「赤碕のせいじゃ…  …ないんだから……」 由佳 「だから……  もう……やめて…」 「俺が……」 「俺がやったのか!!」 「俺が……………」 「俺がこんなにしちまったのか!!!」 沢木 「おぅ……赤碕。  おまえ、速くなるぜ……」 「絶対だ、  オレが言うんだから間違いねえ」 沢木 「なれや……赤碕…。  ……横浜最速に…」 「……どうなってんだ……?」 「記憶の断片をたぐりよせるようにして  俺は自分を取り戻す」 沢木の父 「出てけ!!」 「2度と顔を見せんでくれ!」 沢木の父 「おまえたちが息子をこんな姿に………」 「沢木は『命』を取り留めた」 「病院のベッドで  機械仕掛けの命をつないでる」 「やつの家族は俺たちを病院から  追い出した」 「餌をむさぼり食うために寄生した  害虫を駆除するみてえに」 「俺たちはムシケラだった」 「そうさ……  俺たちは人間じゃないんだ」 「だけど……  おかしいだろ?」 「俺たち、ムシケラにだって  流せる涙があるんだ」 「拭っても拭っても  とまらねえのは  なぜなんだ?」 「くやみきれない後悔  やり場のない怒り  ぶつけようないいらだち」 「どうしようもねえ  感情を抱えてる」 「そうさ……とまらねえのさ。  とめかたなんてわからないんだ」 「俺たちは………………」 【The Night is COMPLETED】