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「……いまはこの国の
 どの辺りだろう……」

「YOKOHAMAを離れてから……
 何度の夜が訪れたのだろう」

「メビウスループのように
 同じ道を踏み込んでる錯覚」

「頬を触る……ざらついた感触……
 …………俺は生きてる…………」

「熱いシャワーを身体が
 欲しがってる……」

「いまは……ただ底なしの
 泥のように眠りたい……」

「……なにもかも忘れて……」

「高速の路肩のベッドで
 俺はかなわぬ夢を見てる」

  【DiabloZetaが突っ込んでくる夢】

「……また同じ夢を見た……」

「身体がきしんで
 悲鳴をあげてる」

「眠気覚ましのコーヒーを流し込んで
 俺は炎の夢の続きをさがす」

「……あの夢に何かの手がかりを
 捜すために……」

→GS画面へ

「北海道に渡る海の上……
 雨は雪に変わってた……」

「最近の異常気象は
 ニュースにもならない」

「…………静かだ」

「雪は埃にまみれた街も
 音も……
 なにもかも覆い隠す」

「……【声】は聞こえない……」

「俺のなかのアイツは
 いい気なもんで黙ってた」

「眠ってるのか……?
 ……ふざけた野郎だ」

10thNight
Pain Of
   Destiny

「降りしきる雪……雪……雪……
 一面の銀世界ってやつだ」

「道を進むのも困難になってきた……
 俺も車も傷だらけさ」

「辿り着いたここがFORGETHILL」

「織田にもらった地図に
 その名前が記されてる」

【氷上リンクを走る赤碕】
 【ポエムシステム発動】
「この山の頂に……
 俺の捜していた
 真実の鍵がある」

「俺の中のアイツが
 捜していたなにかが……」

「ここから先……
 なにが起きても
 おかしくはない」

「先を急ぐのは
 得策じゃないはずだ」

「山のふもと……
 Snow Ovalサーキット」

「雪道を走るための
 REWARDSをGETする」

「すべてを終わらせるのは
 その後でも遅くはないさ」
 【ポエムシステム終了】
★
a)RACE ENTRY
b)MACHINE COMPLETE
c)TUNESHOP ICEFIELD
d)GAME SAVE
e)……山の頂を目指す

<a)を選択>
→Snow Ovalサーキットでバトル
→★へ
<b)を選択>
→マシンコンプリート画面へ
→★へ
<c)を選択>
→ショップの処理へ
→★へ
<d)を選択>
→GS画面へ
→★へ
<e)を選択>
赤碕
「十分に準備は整えたか……」
  a)まだだ……
  b)……ああ
<a)を選択>
→★へ
<b)を選択>

蘇る
横浜最速
伝説

 【ポエムシステム発動】
「限界を超えた寒さが俺と車を襲う」

「深い雪に埋もれた路面は
 ステアを握る俺をあざけるように
 もてあそぶ」

「……震えが止まらない……
 だけど……寒さのせいじゃない」

「…………怖い…………」

「……本物の恐怖だ……」

「踏み外したら奈落が待ってる」

「ききやしねえオンボロのエアコンが
 悲鳴をあげてる…………」

「たのむ…………
 ……もってくれ…………
 あと一踏ん張りだ」

「……この雪積もる山の頂……」

「踏みこむことの許されぬ
 神々の領域…………」

「ここになにが待つのか?」

「……俺の中の【声】……」

「わかってる…………
 コイツは、いま目覚めてる」

「ゆっくりと呼吸を繰り返してる。
 目覚めの時を淡々と楽しんでる」

「コイツが捜してる人物……
 10年前の真実を知る人物……
 ……【声】を待ってる人物……」

「織田が言った…………
 DiabloTUNEの凄腕TUNER」

「もしそんなヤツがほんとにいるのなら
 何故、こんな場所に…………?」

「人であることを拒むように
 潜んでいるのか……?」

「そいつは神になろうとしたのか?」

「……俺と俺の中の【声】……
 ……奇妙な旅の終着点……」

「すべての真実の鍵は、ここにある」
 【ポエムシステム終了】

【山荘に到着−真実の答え】
※
「この場所が……
 俺の終着点……」

「……旅の終わりの地……」

「……最速の彼方……
 その先にあるもの……
 ……俺の終着点……」

  【山荘の中へ】

(ヒゲの男)
「……!!!!」
「おまえ……!!」
「辿り着いたのか……!?
 ここに……」
赤碕
『……そうだ……』
『このチンケな山小屋が
 オレのGOALだ……』
『ここへ来ること……
 何度も夢に見たぜ』
『何度も何度もな……
 繰り返しの悪夢ってやつだ』
『あんたの顔……覚えてるぜ』
『うすぎたねえヒゲ面で隠したって
 あんたは変わらねえよ』
『あんたはあん時、泣いてたよな。
 オレを閉じこめやがって!!』
『ハッ!……あの涙は
 どういう意味だ?』
(ヒゲの男)
「どうした?
 なにをぶつぶつ言ってるんだ?」
「寒さに喉をやられたのか?」
赤碕
『うるせえな…………』
『……声がでねえんだよ。
 うまくでねえんだ』
『じゃますんじゃねえ……』

「……アイツが……」

「……【声】が……
 話してる……」

「……沈黙を破って……」

「この瞬間を……
 アイツは待っていた!?」

「……俺の声を……
 ……身体を…奪う……
 ……この瞬間を……」

 【表にLIMOUSINEが到着】

(ヒゲの男) 
「……!!!!!!!!!
 このエンジン音……!?」
「……Diabloかっ!!」
「……どうやら君は
 つけられていたようだな……」
「いつかこんな日が
 来るとは思っていたが……
 むざむざ奴等に渡す訳にはいかん」
「きみのすべては……
 このDiskに……」
「これが、きみの終着点……
 そして……新たな出発点」
「10年間……
 私は待っていた」
「君が癒やされる時を……
 ここに辿り着く時を……」
「……すまなかった……」

『……なにいってやがる……?』
(ヒゲの男)
「こうすることしか
 私にはできなかった……」

『……オレがほしいのは……』
(ヒゲの男)
「きみを生き続けさせること……」
「それだけが……私にできる
 せめてもの償いだったんだ……」

『……あんたの命だぜ……』

赤碕
『ハッ……都合のいいゴタクならべやがって!
 ひげもじゃのおっさんよ』
『こんな子供だましのディスクなんか
 ほしくねえ!』
『オレがここに来たのは 
 あんたを殺る……そのためだ!』

(ヒゲの男)
「さあ、急ごう!
 裏には私も車が用意してある」

『……殺す……』

『……逃がしはしねえ……』

『なんだ、こりゃあ……
 こんなもん渡しやがって』

『こんなディスクじゃ
 オレはごまかされねえぜ』

『チッ…………
 聞こえてねえのか……』

『……いいさ、逃がしはしねえ……』

  Here is a Forgotten hill


男の逃走を阻止せよ
       HIGH SPEED DRIVING RPG

<<分岐>>
(a.勝った場合)(c)(b.負けた場合)
→リトライ後、※から再開

(c)
「鉄の塊になっちまったみたいだ…………」

「びくともしねえ……」

「熱く……冷たい…………」

「脳味噌まで凍りつきそうだ…………」

「……吹雪が切り刻んでる……」

「バラバラの肉片……
 飛び散ってる…………」

「必死でかき集めようとする意志……
 …………動かねえ」
 
「………………気を失う……」

「このまま……楽になりてえ……」



「だめだ……思い出せ!」

「俺の車は追走の果ての
 GOALを越えて崖下に転落した。
 そして、俺は…………」

「この雪に身体をうずめてる…………」

「……肉体が覚えてる……」

「……温度のあること……」

「俺はまだ…………生きられる……」

「……立ち上がる……」

「…………バラバラの肉片……
 きしみながら……」

「ひとつになる……」

「俺は…………赤碕翔……」

「そうさ……」

「他の誰でもあるはずねえ……!」

 【崖の上で、黒服に囲まれた
  ヒゲの男が銃殺される】


赤碕
「うおぉぉぉぉっ……!!!」


「俺の……声がもどった……。
 これまでで一番長い時間……
 ヤツに奪われていた……」

「俺の声が……
 俺の意識が……」

「いったいどうなってる?」

「あの男は誰だ……?」

「……死んだ……」

「……殺された……」

「……俺を10年……
 待ち続けていたという
 あの男……」

赤碕
「答えろ!!
 聞こえてるはずだ!!」
  a)おまえはなぜあの男を殺そうとした!?
  b)あの男はいったい誰だ!?
  c)おまえはいったい誰だ!?
  d)殺ったヤツラは何者だ!?
<a)を選択>
赤碕
「おまえはなぜあの男を
 殺そうとした!?

『………………』

<b)を選択>
赤碕
「あの男は……いったい
 誰なんだ!?」

『………………』

<c)を選択>
赤碕
「おまえは……いったい
 誰なんだ!?」

『………………』

<d)を選択>
赤碕
「あの男を殺ったヤツラは
 何者なんだ!?」

『………………』

<全部選び終わると>

「……答えはなかった……」

「ヤツの意識は……
 弱まっていた」

「かすかに……消えゆくように……」

「闇に帰りゆくように……」



【首都高を走る赤碕−ディスクを狙う影】

 【ポエムシステム発動】
「……思考の断絶……」

「YOKOHAMAに戻る高速……
 あの雪山で起きたことを
 考え続けてきた」

「……【声】が探してた人物……」

「誰も立ち寄らない深い雪におおわれた
 山小屋の男……」

「……DiabloTuneのTUNER……」

「……俺をつけてきた奴ら……」

「……渡されたディスク……」

「雪山に響いた銃声……」

「……ホワイトアウト……」

「いつだってそうさ……」

「……なにもわからない……」

「……考える気力が奪われてる……」

「俺の中のアイツは黙ったきりだった」

「……答はあるのか……」

「なにひとつわかりゃしねえのか?」
 【ポエムシステム終了】

「……そのときだった……」

「俺の車のCAR RADIOに
 聞いたこともねえ不気味な声とノイズの
 放送が入りこんできたんだ」


『……Driver……』

『……導く者……』

『……おまえを正しき場所へ……』

『……Diablo……』

『……世界を我が手に……』

 【赤碕の車がLIMOUSINEにせき止められ
    2人の男と黒服たちが降りてくる】

(トゥルース)
「ご苦労だったな。
 我らはDriver」
「正式な自己紹介は初めてだな。
 私はジョン・トゥルース。
 隣は、フォルツァ・ラッシュ」
トゥルース
「DISKは
 我々のものだ」
ラッシュ
「預からせてもらうゼ〜!
 眠れる森の王子さんヨオ!!」
トゥルース
「これはBUSINESSだ。
 保証しよう……」
「我々がDISKを解析し
 君に情報をリークする」
「君は大切な
 BUSINESS PARTNER
 だからな」
赤碕
「渡さないさ……」
「おまえらなんかに!!」
トゥルース
「世の中には、個人の意志だけでは
 どうにもならないことが
 多すぎる」
ラッシュ
「そのぐらいはわかるかナ〜?
 あんたのCRAAAZYな頭でもサア!」

  【ディスクを奪われる】
(黒服)
「ありました!!
 DISKは、たしかに
 我々の手に!!」
赤碕
「…………!!!」
トゥルース
「……契約成立だ……」
「嘆くことも疑うことも必要ない」
「……おまえもDriver……」
「……我々のゴールは同じ……」
「……『DARKNESS GP』……
 South YOKOHAMA
 REDRENGA WAREHOUSE……」
「……そこで待つ……」
ラッシュ
「……ま、そういうワケデ!」


【 The Night is COMPLETED 】

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